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根管治療(根の治療)ってなに?

2021年04月21日

🦷根管治療ってどんな治療??

「根の治療」「歯の神経の治療」は専門的には「根管治療」「歯内療法」といいます。虫歯が大きくなって虫歯の細菌が歯の神経(「歯髄」といいます)に達してしまうと、「ひどくしみる」「熱いものがしみる」「噛んでも痛い」「何もしなくても痛い」「根の先が腫れてくる」といった症状がでてきます。

そのまま放置しても治ることはありません。このような場合には「根の治療」を行います。痛みをとると同時に長期にきちんと噛めるように処置を行います。

 

~根の治療の一部を紹介します~

 

🦷抜髄

むし歯が大きい時・歯冠の破折時などは、歯髄(歯の神経)を取り、歯の中(根管)を消毒しなくてはなりません。

 

 

🦷感染根管治療

むし歯により歯髄が感染した時・根尖病巣ができてしまった時などは、歯の中(根管)を消毒しなくてはなりません。(歯の神経はすでに死んでいます)

 

🦷根管治療を困難にする要因 

🦷治療は何回くらいかかるのか?

皆さんが想像しているよりも回数はかかります。前歯で2~3回、奥歯では3~4回治療回数がかかります。痛みが長引いている例などではもっと回数がかかります。

さらに根管治療をした歯は、歯が欠けないように被せる必要性があります。この回数が平均であと3回程度。と、すると根の治療を始めた歯は被せる所までが治療の一区切りとすれば、平均で前歯で5~6回、奥歯で7~8回治療回数がかかることになります。

予約間隔が一週間に一回とすれば、二ヶ月近くかかります。根の治療をする歯が複数本ある場合には、その本数分回数がかかります。歯科の治療が他の科に比べて回数が長くかかるのは根の治療も一因なのです。

 

🦷根管治療の成功率

初回根管治療 歯髄炎の場合

根管治療においては歯髄炎の初回治療(最初の根管治療)が最も成功率が高いと言われています。まだ歯の神経が部分的に生きている状態なので、根管内の細菌数は比較的少なく、細菌を新たに流入させずに治療することで予知性の高い治療が可能です。また、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用することでより多くの歯を保存し 破折リスクを最小限に抑えることができます。

 

初回根管治療 歯髄壊死の場合

歯髄壊死になると根管内の細菌数が増えている為、成功率は歯髄炎の初回治療(最初の根管治療)よりも10%ほど下がると言われています。

 

 

 

再根管治療

再根管治療とは、一度歯科医院で初回の根管治療により神経を取った歯に対して再び根管治療を行うことです。再根管治療になると、成功率は40%~70%まで低下します。これは、感染の度合いや根の状態により変化するので、前の歯科医院でどのような治療を行ったかが重要になります。神経を取った歯が再び痛くなるということは、根の中で細菌が繁殖し、根尖のまわりの組織まで病気になっている可能性があります。この状態が根尖性歯周炎です。根尖性歯周炎になっている場合、細菌感染が根管内だけでなく、歯の外側の組織にも進行している場合があるので成功率は歯髄炎の初回治療(最初の根管治療)よりも20~40%ほど下がります。

また根管治療は少なからず歯の内部を削る処置を行っています。

一度削ってしまった歯は再生することができないため、治療を繰り返すことで歯根破折(歯の根が割れたりひびが入ったりすること。多くの場合抜歯が必要になります)のリスクが高まることになります。結果として再根管治療を繰り返すことは費用対効果を大きく下げることになってしまいます。

歯内療法(根管治療)の成功率は外科処置(歯根端切除術や最後方臼歯に関しては意図的再植術)を施すことで最終的に95%程になることがほとんどです。再根管治療を繰り返すのではなく、外科的処置という選択をすることで抜歯せずに歯を残すことが可能です。

🦷まとめ

見た目では分かりにくい根っこの虫歯ですが、放置してしまうと最悪の場合歯を抜かなくてはならなくなります。歯の根っこの先に膿が溜まり、周辺の骨が溶けてしまい歯を支えることができなくなるためです。早期発見が歯を残して健康に過ごすための近道ですので、温かいものがしみる、噛み合わせたときに鈍痛があるなど違和感がある場合は歯医者に行きましょう!!

 

札幌歯科 院長  坂本 渉  Sho Sakamoto

歯学博士
米国ロマリンダ大学インプラント科卒業
北海道医療大学歯学部歯周歯内治療学分野非常勤講師

 

日本歯周病学会 認定医
日本歯内療法学会 専門医
日本歯科保存学会 認定医
アメリカインプラント学会 認定医
ジャパンオーラルヘルス学会 予防歯科認定医