Pediatric correction

成長期における矯正治療は、成人の矯正治療とはまた違ったメリットがあります。歯列、かみ合わせを改善できる成人矯正に対し、成長期における矯正治療は更に大元となる顔面骨格の改善、成長の軌道の改善をすることが可能となり、歯並びが美しくなることはもちろん、その他多くの症状の改善が見られます。

矯正治療による症状の改善

上顎の骨が広がると、狭まっていた鼻腔や気道も広がり、鼻づまりやぜんそくの改善、いびきの軽減も期待できます。

下顎の場合は、舌が本来の位置に戻るため、舌運動機能や咀嚼機能の改善に効果があります。 顎全体のバランスを整えることで、体本来の正常な機能・正常な発育へとつながります

Timing of pediatric orthodontics

お子様の口の中は、絶えず変化しています。全く生えていなかった歯が1本、また1本と生えていき、やがては乳歯(子供の歯)で埋め尽くされます。こうした劇的に変化していく中で、効果的な歯列矯正を行うには、治療のタイミングが非常に重要となります。

矯正治療には2つの時期があります

まず始めに子供の矯正治療は、大きく2つに分けられることを知っておいてください。
それは第一期治療と第二期治療です。

第一期治療
子供の歯が生え始める時期から子供の歯と大人の歯が入れ替わる時期に行われる矯正治療です。具体的には、早ければ子供の歯が揃い始める3歳ごろから、多くの場合は大人の歯との入れ替わりが始まる6歳ごろから開始し、大人の歯への入れ替わりが大体おわる11歳ごろまで行われます。
第二期治療
永久歯列期(大人の歯が生え揃った時期)に行われる矯正治療ですので、全ての子供の歯が大人の歯に入れ替わってから行われます。年齢的には12歳を超えたあたりですので、第二期治療が実施されるのは中学生以降ということになります。

これら時期に適切な矯正治療を受けることで、最大限の治療効果を得ることができるでしょう。ただし、矯正治療には様々な例外もあり、一概にこの時期が絶対に正しいとはいえません。

Factors of treatment start time

子供の矯正治療の開始時期は、顎や歯の大きさや歯並びの状態で決定されますが、時期がきたからといって、速やかに矯正治療を開始できるというわけでもないのです。

例えば、指しゃぶりや舌を突き出す仕草など、いわゆる口腔習癖(歯並びに悪い影響を及ぼす癖)と呼ばれるものがある場合は、すぐに矯正治療を始められないこともあります。なぜならこれらの悪い癖を先に取り除かないと、せっかく矯正をしても、また元に戻る可能性があったり、矯正治療の効果が減弱してしまう可能性があったりするからです。

お子様のお口の中というのは千差万別で、発育の早さも人それぞれです。そういった意味で、お子様の歯並びが気になった際には、とりあえず当院にご相談ください。矯正医が精密検査を実施した後に診断を下し、適切な時期に適切な処置をご提案いたします。