小児矯正治療(子供の矯正治療)とは?

2021年03月23日

『小児矯正』は子どものための矯正治療で、永久歯(大人の歯)が生え揃う前や、生え揃ってすぐのタイミングで行います。

成長期前〜成長期に矯正治療を行うと、歯並びだけでなく、成長中の軟らかい顎の骨も動かせるので、顎が正しい位置になるよう、大きさやバランスをコントロールできます。将来の正しい歯並びや噛み合わせにつながる治療です。

また矯正治療は歯並びの改善のみならず、虫歯・歯周病の予防、全身の健康回復・維持などにも影響します。審美面だけではない機能面の改善にも必要な大切な治療です。

小児矯正は、将来の口と全身の健康、そしてその維持のために、大きな意味があるのです。

🦷では、子どものころから矯正を始めるメリット・デメリットを紹介します

成長に合わせた治療で非抜歯の可能性を広げます

小児矯正では成長に合わせて歯を正しい位置へ移動させるので、抜歯をせずに治療できる可能性が高くなります。抜歯をしない治療では、奥歯を後ろに動かしたり外側に動かしたりして歯列を整えますが、抜歯・非抜歯いずれの方法も、輪郭を美しくできる場合のみ適応します。

使用する矯正装置は、お子さまの歯の状態によって組み合わせを変えて治療します。

🦷メリット

歯を抜かずに治療できる
大人になってから矯正を行うよりも美しい歯並びを実現できる
きれいな歯並びで思春期を迎えられる
将来の虫歯予防につながる
費用が低めに抑えられる

🦷デメリット

顎の成長の終わる10代後半まで経過観察が必要で、治療期間が長くなることが多い
顎の成長に合わせて治療するため、一時的に歯並びが悪くなることがある
骨格的な問題がある場合は、大人になってから再度治療が必要になることがある
患者自身で装着する装置を使う場合、本人が治療に協力的でないと結果が出にくい
矯正治療中は磨き残しが出ることが多く、虫歯になりやすい
歯の根が溶ける歯根吸収が起こる場合があるお子さんの歯並びや骨格の異変を早く見つけるには、虫歯のチェックを兼ねて赤ちゃんのうちから歯科医院に定期的に通うことが大事です。歯並びや骨格を悪くしてしまう癖や生活習慣がある場合は、早めの時期からその改善を行っていきます。本格的に小児矯正を行う年齢は骨格の状態などによりさまざまですが、だいたいの目安としては、早ければ3歳から、また多くの場合は永久歯の生え変わりが始まる6歳頃に開始します。まずはお気軽にかかりつけの歯科医院にご相談ください!

 

日本歯周病学会 認定医
日本歯内療法学会 専門医
日本歯科保存学会 認定医
アメリカインプラント学会 認定医
ジャパンオーラルヘルス学会 予防歯科認定医

米国ロマリンダ大学インプラント科 卒業
北海道医療大学 歯学部 歯周歯内治療学分野 非常勤講師
歯学博士

札幌歯科 坂本渉