歯のメンテナンスの重要性について

2021年04月03日

 みなさんは虫歯や歯周病は毎日歯磨きしていれば大丈夫だと思っていませんか?

口の中の状態は一人一人、その人によって違います。

口腔内の細菌の数や種類、唾液の質や量、歯の生え方や質、年齢や持病、生活習慣など虫歯や歯周病の発生にはたくさんの要因が関係していてリスクも違います。

もちろんご自身のセルフケアやプラークコントロールは口腔内の健康維持には必要不可欠ですが、ご自身のリスクに合った歯科医院での定期的なメンテナンスを行うことで確実な予防と言えるでしょう。

日本人はメンテナンスに対する意識が低い!!

日本人は歯が痛くても限界まで我慢したり、病気にならないと先伸ばしにする傾向にあります。

しかし、スウェーデンやアメリカなどの先進諸国では歯科受診の中心がメンテナンス(定期検診)ということをご存知でしょうか?

これらの国の人々は歯が痛くなくても定期的に歯医者に行くのです。

この違いの結果として80歳の残存歯の数をみてその大切さがよく分かると思います。

🦷プロの力を借りて、定期的に歯のメンテナンスを♪

日ごろ忙しい人にとってブラッシングに長い時間をかけるのは簡単ではないでしょう。しかも、知らず知らずのうちに磨き方に癖がついてしまい、磨けないところはどうしてもあるものです。

ですから、定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、専用の器具を使って歯垢や歯石を取り除くようにしましょう。患者さんのセルフケアの状況によっても異なりますが、3~4ヵ月に1度のメンテナンスをお勧めします。

🦷歯の健康は全身の健康に関係しています‼︎

心臓病や認知症などの発症リスクが高まると言われています。

近年、歯の病気が全身の病気に関わっていることが明らかになってきました。

歯周病になっていると、何らかの原因で歯周病の細菌が血液の中に入ってしまい、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こしやすくなると言われています。また、歯を失ってしまい噛む能力が低下すると、脳への刺激も低下し、認知症の発症リスクが高まるとも指摘されています。

つまり、歯の健康を守ることは全身の健康を守ることにつながるのです。「健康は歯から」と認識していただければ幸いです。

 

歯を失わないためにもトラブルを感じなくとも定期的に歯科医院でメインテナンスを受けることが必要なのです♪

 

日本歯周病学会 認定医
日本歯内療法学会 専門医
日本歯科保存学会 認定医
アメリカインプラント学会 認定医
ジャパンオーラルヘルス学会 予防歯科認定医

米国ロマリンダ大学インプラント科 卒業
北海道医療大学 歯学部 歯周歯内治療学分野 非常勤講師
歯学博士

札幌歯科 坂本渉