🦷自分に合った「おすすめの歯医者」の探し方🦷

2023年09月22日

歯科医院を選ぶ決め手は皆さんありますか?

 

歯科医院選びって難しいですよね…。同じ職業の私でも難しいと思うことがあります。

ですが、これだけは言わせてください!海外の病院で世界中の歯医者と共に仕事をしてきた私だから分かることがあります。それは「日本の歯医者さんの器用さは世界最高峰」だと言うことです!ですから日本は、どこの歯医者さんでも一定レベル以上の治療を受けることが出来る環境だと言うことを分かって頂けると幸いです。たくさんある歯医者から1つを選ぶ時、自分が求める歯医者像を明確にすることが重要だと私は思います。そして、それらのイメージに優先順位を決めていきます。

例えば)先生が優しい、説明が丁寧、腕が良い、麻酔が痛くない、病院に清潔感がある、スタッフが親しみやすい…など!もちろん全てがパーフェクトな歯医者があればベストなのですが、条件が増えるほど難しくなっていきますよね💦

優先順位の上位が「先生が優しい、説明が丁寧」などのサービスを重視する方はホームページや口コミを参考に出来るかと思います。しかし、優先順位の上位が「腕が良い」などの歯科医業の本質を重視する方はホームページや口コミは参考にならないと思います。なぜなら、歯科治療と言いましても様々な治療分野がありますし、歯科医業の知識や技術を評価出来るのは、歯科医師しかいないからです!

 

同じ歯科でも様々な分野があります

インターネットで歯科医院を検索するとき、「◯◯(地名)歯医者 おすすめ」で探す方が多いと思います。ですが、歯が痛い時と顎の調子が悪い時、このように歯科医院を探しても、どこでも一緒なのでしょうか?

歯科治療の中には、「虫歯治療、歯周病治療、根管治療、被せ物治療、入れ歯治療、抜歯手術…」など様々な治療があり、それぞれの歯科医師や歯科医院に得意、不得意があります。

 

🦷意外に知られていない歯科の専門性①

歯科における「認定医・専門医」は、日本歯科医学会に属する21専門分科会のうち17学会が、22認定分科会が各学会基準で制度を設け、各領域の専門家を養成しています。またこれ以外にも専門医制度を設けている団体も存在します。(同じ歯科の中でも、分野ごとに学会の認定医・専門医が存在すると言うこと)

ただ、現在は歯科においての専門性に関しては、厚生労働省大臣に届出がなされた以下の5団体、5資格のみが広告可能となっています。

 

🦷意外に知られていない歯科の専門性②

また広告可能な歯科医業の診療科名は歯科、矯正歯科、小児歯科及び歯科口腔外科のみとなっていて、現状では「専門医」として広告できるもの、「診療科名」として標榜できるものとの整合性が無く、歯医者ですら分かりにくい状態なので、その広告や標榜をもとに歯医医院を選ぶ患者さんにとっては尚更分かりにくく、混乱する状態になっています。

これは医学・歯科医学の発展に伴い、歯科医療が高度化していき、分野が細分化かつ専門化することで多様化している国民が求める歯科医療に対応するためだったと考えられます。

近年では、国民に安心安全な歯科医療を提供するために、専門医制度の見直しが行われていますが、まだまだ時間がかかりそうな状況です。上記の5資格以外にも、このような専門医資格もあります。

 

 

まとめ

一言で「専門医」といっても認定基準は学会や団体によって様々であり、レベルもまちまちですが、今回挙げた学会専門医はすべて、日本歯科医学会専門分科会の専門医資格なので、専門医制度としてはしっかりしていると考えられます。

このように、お口のことでも様々な専門があるので、「歯医者 おすすめ」で調べたとしても、大人の虫歯治療なのか、子供の虫歯治療なのか、歯周病の治療なのか、根管治療(歯の神経の治療)なのか…など。どの治療に対する「おすすめ」を求めているかで、答えは変わっていきます。

 

まずは、ご自身のお口のどの部分が痛むのかなど状況をよく知ることが重要なのです。

その為、複数軒の歯科医院を訪れてセカンドオピニオンを求めたり、複数の学会の認定医や専門医資格を有する、広く正確な着眼点を持つ歯医者に診てもらうことで、自分の病状を確認することができます。それから自分の病状に対して的確に治療をしてくれる、自分にとっての「おすすめの歯医者」を探すのが近道だと思います! 

 

日本歯周病学会 認定医
日本歯内療法学会 専門医
日本歯科保存学会 認定医
アメリカインプラント学会 認定医
ジャパンオーラルヘルス学会 予防歯科認定医

米国ロマリンダ大学インプラント科 卒業
北海道医療大学 歯学部 歯周歯内治療学分野 非常勤講師
歯学博士

札幌歯科 坂本渉