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歯の神経(役目・治療が必要な症状・治療のメリット/デメリット)

2021年06月04日

歯の神経について

こんな絵を見た事はありませんか?

中のピンクの部分がいわゆる「神経=歯髄」です。

歯の神経のことを歯髄といいます。歯髄は、歯の内部の痛みの感覚を生み出す部分で歯の中心部にあります。

歯根の根元には、小さな穴が空いていて、その穴から神経と血管もつながっています。

歯髄には、単に痛みを感じる神経線維だけではなく、極細の動脈や静脈(神経と血管)が入っています。

 

歯の神経の5つの役目

1.虫歯から歯を守る
虫歯ができると、歯の神経の働きで、歯を固くして、急激に虫歯を進行させないように、虫歯から歯を守ってくれます。

2.歯を丈夫に保つ
歯の神経は歯に栄養を送り、歯の組織にある象牙質を必要に応じて作り出すこともできます。神経があることで、歯を丈夫に守ってくれています。

3.口の中の変化を察知する
強く咬みすぎてしまった後や、固い物を無理に噛んでしまった後、痛みや、しみるといった感覚を敏感に察知するようになることで、口の中の小さな変化に気が付かせてくれます。

4.虫歯のサインを送ってくれ
歯の痛みや、食事をした時に感じる違和感などで、虫歯のサインを送ってくれ、虫歯に気が付かせてくれます。目に見えない虫歯に、早期に気が付かせてくれるのも、神経があるからです。

5.しっかりと支えられる歯を作る
歯の神経があることによって、根っこの成長を助ける役割があります。成長期には、歯と根っこのバランスを整え、歯をしっかりと支えられるようにする役割を担っているのです。

 

『大きな虫歯になると』

「神経」にも細菌感染が起こり、強い痛みが起こることが有ります。また、そのまま放置すると、「神経」が壊死したり、歯の根の先に炎症を起こしたりすることもあります。

【神経を抜くというのは】

細菌感染が進んで行くと、壊死した「神経」はもとに戻らなくなります。この組織を除去して行う治療を「神経を抜く」と表現しています。

 

歯の神経を抜く処置が必要な6つの症状

神経を活かすことが、歯の生命線を守ることにつながります。しかし、歯がズキズキと激しく痛むようになってしまったら、神経を取らないなんて言っていられなくなります。次に、歯の神経を抜く必要がある症状について説明します。

1.何もしていないのに歯がズキズキと痛む
虫歯がかなり進行し、神経の近くまで達していると、激しい痛みを感じます。虫歯以外の原因として、歯に亀裂が入り神経まで達している、歯周病が進行し細菌が神経に感染しているなども考えられます。放っておいても痛みが引くことはなく、継続的に強い痛みがあり、また麻酔も効きにくいでしょう。神経を抜かなければ痛みはおさまりません。

2.冷たいものや温かい物の刺激で痛む
虫歯が神経まで侵されていると、温かい物で歯がしみて、痛みを感じるようになります。冷たい物も、知覚過敏のようなキーンとしみる一瞬の痛みではなく、5秒以上長く痛みが続きます。

3.歯を噛み合わせただけで痛む
虫歯で大きな範囲に侵され、見た目にもはっきり分かるような穴が開いていることも多く、噛み合わせると痛みを伴います。虫歯菌が神経全体を侵食していると、食事ができないほどの激しい痛みがあります。放置すると顎の骨に虫歯菌が入る可能性も。

4.炎症がひどくあごまで腫れる
頬やあご、リンパ腺までが腫れている場合。多くの場合強い痛みを伴っているはずです。神経が細菌に侵され腐り、根の先端の骨が破壊されると、おさえたりするだけで、痛みを生じ、さらにそこに膿がたまり、歯茎が腫れます。

5.痛み止め薬が効かない
市販の痛み止めを飲んでみても一向に痛みが引かない、触ったり噛んだりしなくても絶えずズキズキと痛む…。それはかなり虫歯が進行して、細菌が神経を刺激し続けていると考えられます。

6.根から膿がでている
歯の根の先から膿が出ているとき、もはやその神経はほぼ手遅れとなっています。歯の内部を消毒するためにも神経を抜く必要があるでしょう。

 

歯の神経を抜く処置(歯内療法・根管治療・根の治療)のメリットとデメリット

メリット

痛みがなくなる
まず1つが、歯が痛いという患者さんに歯の知覚を全くなくならせてあげるということができます。虫歯になると冷たいものがしみたり、寝れなくなってしまうほどの激痛があったりします。神経が無くなくなるのですがから、当然虫歯で痛くなったり、冷たい水がしみたりという知覚による痛みは、まったく感じなくなります。痛みがなくなるのは患者さんにとって、かなり嬉しいことだと思います。

病気の進行を食い止められる
神経がある部分は歯の内部の通路の役割もするため、虫歯の細菌が歯の内部を通り越して根の先の骨まで侵してしまうのを防ぐことが出来ます。大きな虫歯で痛くないようなときは、すでに歯の根の先の骨の部分にまで、細菌が到達している可能性があります。

デメリット

歯の寿命が縮む
神経を取るとその周辺の細かい血管まで取ることになるので、歯に栄養分が行き届かなくなり脆くなり、歯の寿命も短くなりがちです。

歯の色が変色する
神経を取った歯は、歯の色が変わってくるとも言われています。神経を取り除いた歯は白い色から褐色になってきます。しかし、特殊は方法を用いて神経を取った歯のホワイトニングが出来ることもあります。

数年後痛みがぶり返すことがある。
神経を取ったからといって、生涯歯の痛みを感じないで済むわけではありません。神経を取り除いた後の部分が細菌感染してしまうと、数年経った頃に歯茎の腫れや痛みが起こることがあります。

費用や治療期間がかかる
神経を取り除く治療は、元の歯のような形や色に戻すために治療期間や費用がかかってきます。虫歯で冒された細菌の除去、根管内の清掃消毒、薬を詰め、被せ物の装着と、一度に終わる簡単な治療内容ではありません。しっかりと治療時間をかけ、行う必要があります。

虫歯に気がつかない
当たり前ですが、神経を取り除いても虫歯はできます。歯の痛みや、冷たい物がしみたりして、虫歯のサインを送ってくれますが、神経を取り除くと、その感覚がないため、いつの間にか虫歯が進行してしまうことがあります。

口の中の変化に気づきにくくなる
歯の神経があれば、食べ物の温度などを敏感に感じて、異常に気づくことができますが、それが失われることにより、お口の中の変化に気づきにくくなります。

 

 

根管治療(根の治療・歯の神経の治療)は最初の治療がもっとも肝心です。

上記の『歯の神経を抜く処置が必要な6つの症状』が当てはまる場合は、手遅れになる前に歯内療法専門医歯内療法専門医院にご相談下さい。

 

日本歯周病学会 認定医
日本歯内療法学会 専門医
日本歯科保存学会 認定医
アメリカインプラント学会 認定医
ジャパンオーラルヘルス学会 予防歯科認定医

米国ロマリンダ大学インプラント科 卒業
北海道医療大学 歯学部 歯周歯内治療学分野 非常勤講師
歯学博士

札幌歯科 院長 坂本 渉